だるま

2011.04.18

あまりに長い間坐禅の修行をしていたため、手足が腐って落ちたからともいわれている。転がしてもくるりと起き上がるダルマは、「七転び八起き」のたとえもあり、縁起がいいとされる。願掛けに用いられることも多い。願いごとがあるときは片方の目を黒く塗り、その願いがかなったら、残りの片方を黒く塗る。ダルマとは梵語のDlarmaのことで、「法」を意味するが、我々が親しんでいるダルマは、菩提達磨(達磨人師)という禅宗の祖をモデルにしている。達磨大師は、南インド香至国の第三王子として生まれ、出家して中国に渡ったと伝えられる。嵩山の少林寺で、九年間壁に面して坐禅をし、ついに禅の奥義を悟った。ダルマに手足がないのは、坐禅を組んでいる様子を模したからとも言われる。鎌倉時代に日本に禅宗が伝えられると、その姿が雪舟をはじめ多くの禅僧や文人によって描かれた。また、転がしても元に戻る起き上がり小法師は室町時代頃に生まれた玩具だが、当初は達磨ではなく、中国の白髪の老人の姿をしていた。これがやがてかわいい童子の姿に変わり、江戸時代にダルマとなった。いまでは多くの人に「ダルマさん」として親しまれている。ちなみに、ダルマさんが赤く塗られているのは、達磨大師の衣の色に由来する。禅宗で赤い衣を着ることができるのは大僧正だけであり、達磨大師の尊い姿をあらわしているのである。
[関連情報]
母の日の歴史

ダメな祝電文

快気祝いの比較評価